小川僧正(読み)おがわそうじょう

世界大百科事典(旧版)内の小川僧正の言及

【阿娑縛抄】より

…密教の灌頂(かんぢよう)や種々の行法に関する作法は,平安時代末から複雑に分化し,数々の流派による秘伝が生まれた。小川僧正と呼ばれた承澄は,覚審,忠快らに学び,台密諸流の学説・口伝を集めて部門ごとに整理して本書を作り,台密の教学と作法を集大成した。阿,娑,縛の3字はそれぞれに胎蔵界の仏部,蓮華部,金剛部を示す種子(しゆじ)で,胎蔵界のいっさいを示している。…

※「小川僧正」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」