日ノ岡古墳(読み)ひのおかこふん

世界大百科事典(旧版)内の日ノ岡古墳の言及

【装飾古墳】より

… 横穴式石室の壁面に彩色による壁画を描いたものでは,同心円,三角形,蕨手文(わらびでもん)などの抽象的文様と,靫,盾,大刀,舟などの器物と,人馬犬鳥などとの,大別すれば3種類の要素を組み合わせて用いている。たとえば,福岡県日ノ岡古墳のように,抽象的文様を主とするもの,福岡県王塚古墳のように,主室の壁画は器物を主として抽象的文様を加え,前室の壁画は人馬像を主として,余白を抽象的文様でうずめたもの,福岡県五郎山古墳のように,器物と人馬犬鳥とを用いたものなどの,各種の組合せを見いだすことができる。関東地方の茨城県虎塚古墳の場合は,靫,盾,鞆(とも),大刀,矛などの器物と,三角形,円文,渦文などの文様との組合せであるが,赤1色を用いた彩画に先立って,壁面に白色粘土の下塗りを行っているのが特色である。…

※「日ノ岡古墳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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