石刻文(読み)せっこくぶん

世界大百科事典(旧版)内の石刻文の言及

【金石文】より


[中国]
 中国では一般的な書写材料である竹や木,帛(はく)や紙とともに,金属や石材が古くから用いられてきた。このうち金属に刻した銘文が金文,石材に刻した銘文が石刻あるいは石刻文,両者を併せて金石文という。金文の中には兵器(戈,戟,矛,剣など)や度量衡(権,量,尺など)や貨幣などの銘文もあるが,主要なものは殷・周時代の彝器(いき)とよばれる青銅器の銘文である。…

【銘文】より

…器物製作の由来や祈願・頌徳の文,製作者や製作年などが記されることが多い。また金属器に刻したものを金文,石に刻したものを石刻または石刻文,両者をまとめて金石文ともいい,銘文といえば金石文を指すように考えられがちである。これは金石に刻したもの以外は滅びやすいために,実見しうる銘文の中では金石文が大部分を占めているからにほかならない。…

※「石刻文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android