象徴二元論(読み)しょうちょうにげんろん

世界大百科事典(旧版)内の象徴二元論の言及

【二元論】より

…この状態を〈独存〉〈解脱(げだつ)〉という。一元論多元論【宮元 啓一】
[象徴二元論]
 男と女,右と左,上と下,昼と夜,人間と動物,居住地と叢林,料理と生(なま)のものといった具体的で操作可能な二項対立を,儀礼の中などの諸脈絡において対応させ,善/悪,秩序/混沌,優/劣,吉/凶,浄/穢などの観念的・抽象的な価値対立を象徴的に表現することを象徴二元論という。例えば,中国(台湾)では,屋敷の中の祖廟にある位牌には調理した食物を供え,屋敷地の外の墓には生のものを供える地域がある。…

※「象徴二元論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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