世界大百科事典(旧版)内の選択意思の言及
【ゲマインシャフト】より
…テンニースの著書《ゲマインシャフトとゲゼルシャフトGemeinschaft und Gesellschaft》(1887)でゲゼルシャフトGesellschaft(利益社会あるいは派生社会と訳される)と対比しつつ,純粋社会学の根本概念とされた。テンニースは人間の共同生活における集合形式,関係形象,規範,価値の研究を社会学としたが,実在的・自然的な本質意思Wesenwilleと観念的・作為的な選択意思Kürwilleとを区別し,前者にゲマインシャフト,後者にゲゼルシャフトという集団類型をたてた。その区別は形式的類型にとどまらず,歴史的発展構想のなかでゲマインシャフトからゲゼルシャフトへと定式化された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」