鍵盤楽器タブラチュア(読み)けんばんがっきたぶらちゅあ

世界大百科事典(旧版)内の鍵盤楽器タブラチュアの言及

【楽譜】より

…ドイツでは,各弦の開放弦に1から5の数字を付し,第1ポジションにはaからe,第2ポジションにはfからkというように文字を割り当てていた。一方,鍵盤楽器タブラチュアはドイツとスペインで発達し,ドイツでは最上声部を音符で6ないし8本の譜線に記し,下声部は文字譜が用いられていたが,やがてすべての声部が文字で記されるようになり,これは18世紀中ごろまで行われた。スペインではすべて数字によって記譜され,カベソンAntonio de Cabezón(1510ころ‐66)によって行われた記譜法は,1から7までの数字をヘからホまでの白鍵に当て,オクターブと変化音は特別の記号によって示し,声部の数だけ引かれた譜線に声部ごとに示すという方法である。…

※「鍵盤楽器タブラチュア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」