世界大百科事典(旧版)内の《17個目の人形の夏》の言及
【ローラー】より
…13歳以後学校教育は受けず,工場勤めのかたわら劇作と演劇に打ち込んだ。10作目の《17個目の人形の夏》(1955)がヒットし,1957年にはロンドンで7ヵ月のロングランを続け,ローラーみずから主役の一人を演じ,イブニング・スタンダード賞を受けた。サトウキビ刈りの男たちと彼らの情婦のかかわり合いを描いたこの作品は,この国の男性中心的な開拓期のエートスであるメートシップの矛盾に,女性のがわから光をあて,20世紀オーストラリア演劇の低迷を打破し,その後の演劇の隆盛のきっかけとなった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」