2点弁別閾(読み)にてんべんべついき

世界大百科事典(旧版)内の2点弁別閾の言及

【感覚】より

…感覚器官に加えられる外的および内的刺激によって引き起こされる意識現象のこと。
【哲学における感覚】
 仏教用語としては古くから眼識,耳識,鼻識,舌識,身識(これらを生じさせる五つの器官を五根と称する)などの語が用いられたが,それらを総称する感覚という言葉はsensationの訳語として《慶応再版英和対訳辞書》に初めて見える。日常語としては坪内逍遥《当世書生気質》などに定着した用法が見られ,また西田幾多郎《善の研究》では知覚と並んで哲学用語としての位置を与えられている。…

【触覚】より

…触刺激感受性を,たとえばフォン・フライM.von Freyの触覚計で感覚をおこす最小の力(閾値(いきち))を測ると,閾値は顔面,とくに鼻や口唇で最も低く,手指がこれに次ぎ,腕,脚,足ではさらに高く,女性のほうが男性より全体に感受性がよい(図1)。触覚の鋭敏さは,刺激局在能や2点弁別閾などによっても測られる。刺激局在能は目隠しをした被験者の皮膚に,先の鈍な細い棒を用いて触れ,刺激された部位をあてさせたときの誤差(mm)で測る。…

※「2点弁別閾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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