世界大百科事典(旧版)内の7-3黄銅の言及
【黄銅】より
…Znの比率が高くなるにしたがい硬度も増すが,逆に加工しにくく,もろくなるので,Zn45%以上のものは実用にはならない。α相のみのものはα黄銅と呼ばれ,Zn30%の7‐3黄銅とZn35%のものがよく使われる。適当な強度と展延性をもち,常温加工が可能の使いやすい合金であって,深絞り性がよいので,板を種々の形に成形加工して利用するなど用途が広い。…
【銅合金】より
…ばね材料として使われるものの標準組成は1.9%Be,0.3%Coであって,時効硬化処理によって特殊鋼に匹敵する実用銅合金中最強の強度と,きわめて優れたばね特性を示し,高級なばね材料として重要な材料である。
[黄銅系合金]
主体となるものは銅‐亜鉛合金の黄銅(シンチュウとも呼ばれる)で,とくに亜鉛が20%程度までのものを丹銅,それ以上を黄銅といい,亜鉛量の広い範囲にわたる合金があるが,おもなものは亜鉛30%を含む7‐3黄銅と,35%の65‐35黄銅,35~45%の4‐6黄銅である。亜鉛が増すにつれて銅の赤みがなくなり,黄銅は美しい黄金色を示す。…
※「7-3黄銅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」