Casas,R.(英語表記)CasasR

世界大百科事典(旧版)内のCasas,R.の言及

【スペイン美術】より

… 19世紀ヨーロッパ美術は,新古典主義からロマン主義,写実主義,印象主義へと移行し,その影響はスペインにも及ぶが,この時代の注目すべき画家といえば,19世紀後半に活躍したF.deマドラーソ,ロサーレスEduardo Rosales(1836‐73),M.フォルトゥニー,J.ソローリャなどにすぎない。しかし,世紀末から20世紀初頭にかけて,マドリード派では,ゴヤの勇猛な流れをくむI.スロアーガ,J.G.ソラーナ,またモデルニスモを標榜し,パリの新潮流に注目するバルセロナ派では,カサスRamón Casas(1866‐1932),ノネイユ(ノネル)Isidro Nonell(1873‐1911)らが活躍した。ゴヤ没後53年目に,スペイン南部の港町マラガに生まれたピカソが,少年時代に学びつくした19世紀官学派(アカデミズム)絵画を自己否定し,〈青の時代〉を開拓したのは,19世紀末のバルセロナにおいてであった。…

※「Casas,R.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android