Getto,G.(英語表記)GettoG

世界大百科事典(旧版)内のGetto,G.の言及

【バロック文学】より

…彼はベルニーニやボロミーニの手になるローマのバロック建築と装飾の,曲線の支配や全体の動的統一やファサードの強調といった特徴を文学の次元に移行させつつ,魔女キルケや変幻自在の海神プロテウスが活躍し,魔法の城やアルゴ船の一行や奇怪な動物や聖イグナティオスらが次々に登場する宮廷バレエとか,主人公が狂気を装ったり変装したり,瓜二つとか取違えのために混乱に陥ったりするロトルースキュデリーコルネイユの演劇,旋風,雲,水の泡,震える水面,炎等の束の間の浮動するものを歌ったド・ブリーブ,ラ・メナルディエール,ド・ビオの詩をバロックの典型とした。 イタリア文学についてはジェットGiovanni Gettoは,哲学者で宗教裁判で焚刑にあったブルーノ,《太陽の都》で有名なカンパネラマリーノらの名を挙げる。《英雄的狂気》の中でブルーノは身を滅ぼしても真理と美の女神アルテミスを追うアクタイオンのことを〈心誘う灯火に向かって舞い飛ぶ胡蝶は炎にやかれて亡ぶ身の末を知らず〉と歌う。…

【ピエモンテ[州]】より

…また流刑を機会に,北の知識人と南の民衆の心とが結ばれ,E.ビットリーニやL.シャッシャら,シチリア出身の主要な作家たちが,エイナウディ社を文学上の拠点とするようにもなった。 また,戦後の文学研究において最も高い水準に達した,フィレンツェおよびピサの大学教授コンティーニGianfranco Contini(1912‐ ),トリノ大学教授ジェットGiovanni Getto(1913‐ ),そして戦前の高名なフィレンツェ大学教授A.モミリアーノらの名も,ピエモンテ地方の出身者として名を逸するわけにはいかない。より新しい世代のなかでは,トリノ大学でジェットの助手を務め現在ジェノバ大学教授のE.サングイネーティと,同じくトリノ大学で哲学科の助手を務め現在ボローニャ大学教授のU.エーコがいる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」