世界大百科事典(旧版)内のS-N 曲線の言及
【船体強度】より
…前者には甲板の倉口や桁材の腹板における人孔,縦通材貫通部などの板の開口部における応力集中,さらに局部的には肋骨,防撓(ぼうとう)材などの溶接部における応力集中が含まれる。いずれも実験,あるいは有限要素法で算定された応力,あるいはひずみの振幅を船体構造材料のS‐N曲線(繰返し応力の大きさと,その応力のもとで疲労破壊が生ずる繰返し数との関係を示す曲線)にあてはめて疲労寿命を推定し,必要に応じて曲り部半径の増大,増厚,溶接仕上げの実施などによる応力集中の緩和策がとられる。一方,座屈に関しては,トランスリングの隅角部,部材結合部,腹板の開口部などにおける座屈強度が検討され,座屈防止のための増厚,防撓材配置などの対策がとられる。…
【疲労】より
… 疲労試験(疲れ試験ともいう)は,平滑な,すなわち切欠きのない試験片を用いて疲労限度を求めるものと,切欠きのある試験片を用いて亀裂進展挙動を計測するものとに分類できる。平滑な試験片を用いて,最大応力と最小応力との差(応力幅)をいろいろな値に変えて疲労試験を行ったとき,応力幅σaと,破壊に至る繰返し数Nとの関係をS‐N曲線(ウェーラー曲線)と呼ぶ。その例を図に示すが,N=106~107で曲線が折れ曲がっている。…
※「S-N 曲線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」