Sennār(英語表記)Sennar

世界大百科事典(旧版)内のSennārの言及

【スーダン】より

…その頃からヌビア住民は,ナイル川に沿ってエジプトから南下する,あるいは紅海を渡ってアラビア半島からやって来るアラブ・ムスリムと接触を深め,ジャアリーンJa‘alīnおよびジュハイナJuhaynaと総称される,アラブの血を引いた諸部族の誕生をみた。これらアラブ系部族のイスラム首長国(マシュヤハMashyakha)が,キリスト教王国の衰退につれてナイル川流域にいくつも成立していき,オスマン帝国のエジプト支配(1517)と同じ頃,それら首長国を統合してフンジFunj王国(1515‐1821)が成立,青ナイル川流域センナールSennārを中心にしてナイル川第3急湍以南両ナイル合流域にかけてイスラムにもとづく統治が始まった。このとき,ナイル川周辺の一部アラブ系部族が白ナイル川西岸のコルドファンに移動,アラブ系遊牧民(バッカーラBaqqāra,ベダイリーヤBedaylīya等)として定着した。…

※「Sennār」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android