世界大百科事典(旧版)内のachetypeの言及
【相同】より
… 進化論が現れる前には,動物の比較解剖学は一種の類型学として博物学のなかで重きをなしていたが,その時代にも器官の同一性の追究は中心的な問題であった。諸種の生物の構造の解明に基づいて〈体制〉の比較が行われ,そのうえ各生物群の一般的な〈原型achetype〉を観念的に追究する試みがしばしば行われた。1840年代になって,イギリスの比較解剖学者R.オーエンが相同と相似の概念を初めて区別したが,そのころの相同の概念は解剖学および発生学からみた同一性にすぎず,諸種の現存生物をつなぎ合わせ,現存生物と化石生物を結びつける合理的な説明原理は存在しなかった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」