世界大百科事典(旧版)内のachromatの言及
【色消しレンズ】より
…色収差が補正されたレンズ。屈折率および光の分散(アッベ数)の異なる2枚以上のレンズを組み合わせて作る。二つの単色光に対して色収差を補正したものをアクロマートachromatといい,望遠鏡や双眼鏡の対物レンズでは2枚のレンズをはり合わせて作られたものが広く用いられている。この場合,単色光としてはフラウンホーファー線のF線(波長486.1nm,青),C線(656.3nm,赤)を選ぶのが一般である。二つの波長の単色光に対して2枚のレンズをはり合わせたはり合せレンズの合成焦点距離が等しい,すなわち横の色収差が0となる条件は,近似的にf1/f2=-ν2/ν1で与えられる(このとき縦の色収差も同時に除去される)。…
※「achromat」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」