世界大百科事典(旧版)内のAioliaの言及
【風】より
…ゼウスによって雷で打たれ地底の暗黒界タルタロスに投げこまれた怪物の王テュフォンTyphōnも風の主で,吹く方向と時期が不定の激しい旋風を地上と海上に吹き送り,人々を苦しめる。またアイオリアAioliaと呼ばれる青銅の城壁で囲まれた浮島には,アイオロスAiolosという名の風神が住んでおり,航海の途中この島に立ち寄ったオデュッセウスを歓待したうえに,彼に順風以外のすべての風を詰めた皮袋を持たせて出発させた。ところがオデュッセウスが眠っている間に,彼の家来たちが酒が入っていると思いこの袋の口を開けたため,たちまち暴風が吹き荒れ,船はまたアイオリア島に吹き戻されてしまったという。…
※「Aiolia」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」