世界大百科事典(旧版)内のAlboinoの言及
【ランゴバルド王国】より
…紀元前1世紀の末以来エルベ川下流域に移住していたランゴバルド族が南下を開始するのは5世紀初期のことで,長期にわたる放浪の過程で他部族や他民族の残留者を加えながら6世紀初期にパンノニアに入って,その地に半遊牧の騎馬部族国家を建てた。552年彼らの一隊がビザンティン帝国の同盟軍(フォエドゥス)としてナルセスに協力して北イタリアのポー平原に姿を見せたのち,アルボイノAlboino王(在位561‐572)は,アバール人の到来によって生存を脅やかされたのを機会に,568年ゲピード人やブルガール族やサルマート人の残存者,さらにほかのゲルマン諸族の一部を加えた〈ランゴバルド人の全軍を率いて〉フリウリの国境警備線(リメス)を突破,翌569年にポー平原とミラノを占領した。続いて彼はビザンティン帝国領の要衝パビアを3年かけて攻略する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」