世界大百科事典(旧版)内のal-iksīrの言及
【ジャービル・ブン・ハイヤーン】より
…長く父の故郷クーファにとどまっていたが,アッバース朝のカリフ,ハールーン・アッラシードに招かれてバグダードに赴き,その宮廷付きの医師となり,バルマク家の知遇も得た。その間,この家のヤフヤーの寵姫の病気を秘薬〈イクシールal‐iksīr〉(ラテン世界ではエリクシルelixirと呼ばれ,通常〈賢者の石〉に比せられる)で直ちに治し,大いに信用を博したといわれる。バルマク家の没落とともに宮廷の寵を失ったが,マームーンの時まで活躍した。…
※「al-iksīr」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」