世界大百科事典(旧版)内の《al-Kitābal-akhḍar》の言及
【リビア】より
…革命政権はアラブ・ナショナリズムを強調,アラブ世界の民族解放運動の隊列にリビアを加えるのを重視した。革命の指導者カダフィーは73年,〈第三の普遍理論〉(いわゆる《緑の書al‐Kitāb al‐akhḍar》)と称する独特の解放理論を打ち出した。従来の社会主義的解放理論とは異質の,〈イスラム社会主義〉とも称されるこの解放理論は,大衆の主体性をきわめて重視(〈大衆〉を意味するアラビア語ジャマーヒーリーヤを一般に〈共和国〉を意味するジュムフーリーヤに替えて,正式国名にかぶせたこともこの表れである),既存の諸制度は廃止され,全国民が参加する人民委員会,全人民会議が立法・行政全体を統括する体制がとられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」