世界大百科事典(旧版)内のal-Mustanṣirの言及
【ファーティマ朝】より
…一方,イスマーイール派の布教組織も,アズハルを中心にしっかりとつくり上げられ,多くの宣伝者(ダーイー)が各地に派遣された。11世紀の第8代ムスタンシルal‐Mustanṣir(在位1036‐94)の治世は繁栄で始まり,干ばつ,飢饉,疫病などの天災と軍閥の抗争,民衆の反乱が重なり,衰退の進行で終わった。この間にヨーロッパの勢力により地中海の島々を,セルジューク・トルコの進出によりシリアの多くを失った。…
※「al-Mustanṣir」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」