世界大百科事典(旧版)内のamphotericoxideの言及
【酸化物】より
…これらに対し上記のような非金属元素と金属元素との中間にある元素では,非金属元素でも電気陰性度が低くなり,金属性が増すと,その酸化物は単分子からなるよりも巨大分子をつくりやすくなり(水に難溶性となる),酸性は弱まってくるし(Sb2O5,TeO3など),金属元素でも電気陰性度が増してくると酸素との結合はイオン性を減じ,共有性が増してきて塩基性が減り,水に溶けにくくなり,酸性が増す。それが極端になったとき,たとえばAl2O3,ZnO,PbO,SnOなどでは,酸と塩基の中間的性質,すなわち強酸に対しては塩基,強塩基に対しては酸として働くので,両性酸化物amphoteric oxideといっている。一つの元素でいくつかの酸化数の酸化物をつくるときは,高酸化数酸化物のほうが酸性が強く,低酸化数のほうが塩基性が強い。…
※「amphotericoxide」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」