世界大百科事典(旧版)内のanṣābの言及
【歴史】より
…メディナは預言者ムハンマドとその教友(サハーバ)の,軍営都市はアラブ部族民の伝統を受け継ぎ,両伝統の融合と,アラビア語に翻訳された半ば伝説的なイランの帝王史《フダーイ・ナーマ》の影響のもとに,語の厳密な意味におけるイスラム史学は成立した。
[歴史叙述アフバールの誕生]
前イスラム時代のアラブの伝承には,部族同士の戦いの伝承アイヤームayyāmと部族の系譜アンサーブanṣābとがあった。メディナにおいてアイヤームはムハンマドの戦いの記録マガージーmaghāzīへと発展し,それはイブン・イスハークによって預言者の伝記シーラsīraへと発展させられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」