世界大百科事典(旧版)内のartisanの言及
【美術】より
…つまり中世以来,この語は〈技術〉〈巧みな仕上げ〉などの意味で用いられてきたが,それに新たに美を表現する術という意味づけがされ(今日でいう芸術),さらにこれを明確にするために〈美しい〉という語を加えて〈美術〉(ボーザールほか)という語が生まれたのである。そして美の表現をもっぱらの目的とする者,すなわちartist(美術家)とそうでない者,artisan(職人)との両者が区別され,前者を後者の上位に置いてこれをたたえたのである。しかし,美術が美の表現だけを目的とするものであるなら,建築や工芸など実用目的を第1にするものは厳密にいえばこれを除外しなければならないことになる。…
※「artisan」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」