世界大百科事典(旧版)内のAubignac,abbéd'の言及
【古典主義】より
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【文学】
文学の上で,ロマン主義に対立する表現形態を指すものとして,19世紀初頭のヨーロッパで定着して用いられるようになった言葉。古代ギリシア・ローマの優れた作品を古典(クラシック)すなわち規範としてそれにならおうとする態度であり,その最も豊饒な成果は17世紀後半のフランスに見いだされる。しかし後代が〈古典主義〉の作家とみなす作家が,みずから古典主義を標榜したわけではない。文学史上の時代区分では,古典主義はロマン主義と対立するだけではなく,みずからに先行するものとしてバロックとも対比される。…
【フランス演劇】より
…中世から現代に至るフランス演劇の大きな特徴は,(1)歴史的には,17世紀に起こった一連の変化・断絶を軸として,それ以前とそれ以後に大別され,17世紀以降の演劇の多くのものが,劇場における上演という形にせよ,劇文学の読書という形にせよ,今日まで一応は連続して共有されてきたのに対し,17世紀以前の演劇は,少数の例外を除いて,演劇史あるいは文学史の〈知識〉にとどまること,(2)構造的には,17世紀に舞台芸術諸ジャンルの枠組み(〈言葉の演劇〉,オペラ,バレエ等)が成立し,国庫補助を含むその制度化(王立音楽アカデミーは1669年,コメディ・フランセーズは1680年に開設された)が進むと,演劇活動のパリの劇場への集中化が行われ,演劇表現内部における〈言葉の演劇〉の優位とそれに伴う文学戯曲重視の伝統が確立したことである。…
※「Aubignac,abbéd'」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」