世界大百科事典(旧版)内のAvercamp,B.の言及
【アーフェルカンプ】より
…オランダの風景画家。アムステルダムに生まれたが,生涯の大半をカンペンで送った。聾啞者であったことから“カンペンの啞”のあだ名を持つ。冬景色のみを繰り返し描き,これを一分野として確立させた専門画家の一典型。彼の絵画は時に見られる巧妙な空気遠近法にもかかわらず,つねに赤や黒などの強い色彩への愛着を示しており,この点後続する単色濃淡様式の風景画とは根本的に区別される。甥のバーレントBarend Avercamp(1612‐79)も追随者としてきわめて類似した作品を制作した。…
※「Avercamp,B.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」