世界大百科事典(旧版)内のbacteriologicalweaponの言及
【生物兵器】より
…しかし,ボツリヌス毒素など菌が産生した後の毒素は毒素兵器toxin weaponとよばれ区別されている。第1次大戦まではウイルス学が確立していなかったことなどのため,1925年に調印された化学兵器ないし毒ガスの禁止を目的とするジュネーブ議定書では細菌学的戦争方法という用語を使用し,このため,今でも生物兵器全体を細菌兵器bacteriological weaponとよぶことがある。
[特徴]
生物兵器の特徴はその増殖性にあり,(1)人間,家畜,栽培植物など目標生物のみに被害を与え,建築物,兵器などには被害を与えない,(2)簡単な設備で安価に生産できる,(3)一度感染させることに成功し流行が拡大すれば被害は時とともに増大する,(4)微生物を選べば自然流行と区別できず生物兵器の使用を秘密にできる,(5)社会に大きな心理的動揺を与える,などの利点をもつ。…
※「bacteriologicalweapon」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」