Barnard,C.(その他表記)BarnardC

世界大百科事典(旧版)内のBarnard,C.の言及

【手術】より


【今日の外科と将来】
 このように以前には考えられもしなかったような手術も可能となり,しかも死亡率も低下して手術効果が期待できるようになると,ただ病巣を取り去るということだけにとどまらず,新しい臓器で古い廃疾臓器を補塡(ほてん)しようとする気運が生まれた。これが臓器移植とよばれるもので,1967年南アフリカ共和国のバーナードC.Barnardが行った世界最初の(ヒトからヒトへの)同種心臓移植が強烈な印象を残しているが,臓器移植としてはこれが最初のものではなく,すでに1902年に腎臓移植の報告がなされている。臓器を移植した場合,移植した臓器を長期間生着させることがなかなかできなかった。…

【心臓移植】より

…40年代になって臓器移植に伴う諸現象,とくに拒絶反応の機序の解明にイギリスのメダウォーPeter Brian Medawar(1915‐87)らが大きな功績を残し,臓器移植熱が高まるにしたがって,心臓移植の可能性について多くの研究者が情熱を傾けるようになった。とくにアメリカのシャムウェーNorman Edward Shumway(1923‐ )らの基礎的研究の寄与するところが大きく,58年シャムウェー法といわれる移植手技が確立され,67年南アフリカ共和国のバーナードChristian Neethling Barnard(1922‐ )が人から人へ初めて心臓移植を行った。以後84年までにシャムウェーは300例以上の心臓移植を行い,全世界では他の施設でもこれとほぼ同数の移植が行われていると思われる。…

【心臓外科】より

…後天性心疾患では,すべての弁膜症に形成手術あるいは人工弁置換術が,冠状動脈狭窄,心筋梗塞(こうそく)にも血行再建術が行われ,多くの人々が健康をとり戻している。そして,どうしても修復できない心臓疾患には,1967年南アフリカ共和国のバーナードC.Barnardによって同種心臓移植が試みられて以来,全世界で今日まで数万例の移植が行われ,新しい心臓で生活を楽しむことが可能となっている。【長谷川 嗣夫】。…

※「Barnard,C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android