世界大百科事典(旧版)内のBayer,R.の言及
【優美】より
…J.C.F.シラーは人間の身体運動も道徳性をはらむ精神の表現であることに着目し,感性と理性,性向と義務との全き調和を〈美しき魂schöne Seele〉と呼び,これの発現こそ優美にほかならぬとして以後の優美論の方向を定めた。だがさかのぼればギリシア語カリスcharisに発する概念ゆえ論者は他にも数多くあり,それら諸説の検討成果を大著《優美の美学》(1933)にまとめたのはバイエRaymond Bayerである。さらにこれをも批判的に詳解して大西克礼は美的範疇論における優美の位置を厳正的確に論じている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」