世界大百科事典(旧版)内のBetz,V.A.の言及
【錐体路】より
…ヒトの大脳皮質運動野では顔面域のうちでも口唇・舌域が,上肢域のうちでも手域がとび抜けて広い区域を占め,ヒトが手を使い言葉を話す動物であることを如実に示している。かつて大脳皮質運動野の第V層に巨大錐体細胞を記載したのはロシアの生理解剖学者ベッツV.A.Betz(1874)である。長い間錐体路の起始細胞はこの巨大錐体細胞といわれてきたが,延髄錐体の神経繊維が100万本であるのに巨大錐体細胞は2万~5万本であることがわかって,今日では大脳皮質運動野の第V層のすべての錐体細胞が錐体路の起始細胞とみなされている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」