世界大百科事典(旧版)内のBrajBhāṣāの言及
【スールダース】より
…ビシュヌ神がクリシュナに化身して,無邪気な幼児の姿で戯れるさまを母ヤショーダーの目から写した慈愛あふれる詩,青年になったクリシュナを後に妃となったラーダーと周囲の牧女たちが恋い慕うさまを描いた恋愛詩は,今日まで愛唱されてきており,バクティの平易にして視覚的な表現に成功している点で,後代の思想と文学に大きな影響を及ぼした。また,マトゥラー付近の一方言にすぎなかったブラジュは,スールダースの賛歌が広まるにつれて詩語ないしは文語としての地位を得て,ブラジュ・バーシャーBraj Bhāṣā(ブラジュ地方の言語)と称されるようになった。【坂田 貞二】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」