世界大百科事典(旧版)内のbryologyの言及
【植物学】より
…生物界を動物界,植物界と二大別するのに対して,原核生物,動物,植物,菌類に四大別する考え方もあるが,菌学mycologyを植物学と別に取り扱うこともある。対象とする植物群によって,微生物学microbiology,藻類学phycology,地衣学lichenology,蘚苔類学bryology,シダ植物学pteridologyなどが区別されることがあるが,このような区分は種子植物の諸現象を対象として発達してきた植物学の枠に合わない分野を対象群ごとに解析し総合化しようとする意図にもとづくものであり,対象群の特異性を明らかにすることによって生命現象の本質の解明が期待される課題もある。しかし,現在ではむしろより単純な系で解析されることが多くなり,方法論も多岐にわたってきたので,植物分類学,植物生態学,古植物学,植物形態学,植物生理学,遺伝学,細胞学,生化学などのそれぞれの分野で,より限定されたテーマへの専門分化の傾向がある。…
※「bryology」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」