世界大百科事典(旧版)内のBurnett,F.H.の言及
【児童文学】より
…彼女の写実的傾向はついに,L.M.オルコットの《リトル・ウィメン(若草物語)》(1868),《リトル・メン》(1871),クーリッジS.Coolidgeの〈ケーティもの〉のような,健全な家庭小説を新たに開拓し,ついにアメリカ的なマーク・トウェーンの《トム・ソーヤーの冒険》(1876),《ハックルベリー・フィンの冒険》(1884)にいたった。バーネットF.H.Burnettの《小公子》(1886),ウィギンK.D.Wigginの《少女レベッカ》(1903)はこの明るい精神の所産である。この国の昔話は黒人やインディアンの民話の粋をとりこんで,ハリスJ.C.Harrisの動物民話集《リーマス物語》(1880)に結実した。…
【小公子】より
…アメリカの下町っ子がイギリス貴族の跡取となる一種の世継ぎ出世物語。バーネット夫人Frances Hodgson Burnett(1849‐1924)作(1886)。ニューヨークで靴磨きの少年や雑貨屋の主人を友だちとして育ったセドリック少年は,突然訪れた使者とともに,侯爵家を継ぐフォントルロイとなるべく海を渡ってドリンコート城に赴く。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」