世界大百科事典(旧版)内のcabinetcouncilの言及
【インナー・キャビネット】より
…内閣連帯責任制や国務大臣単独平等輔弼(ほひつ)原則との兼合いで法制化されにくいが,特定問題に関する閣内委員会(閣僚会議)の形で平時にも生かされうる。なお現代イギリスの内閣制自体,20名程度の内閣会議cabinet councilの内部に,七年戦争に際して戦時圧力の下で18世紀中葉に形成された少数の実務内閣efficient cabinetを直接継承して成立した。内閣【水谷 三公】。…
【内閣】より
…その起源は身分的特権層からなる国王の諮問機関,枢密院Privy Councilにさかのぼる。17世紀に入り,同院の膨張や政治的拘束を克服するため,その中の一部寵臣,有力大臣のみを国王がみずからの奥の間cabinetの秘密会議に招く傾向が強まり,それが奥の間会議cabinet councilと通称された。門閥勢力や伝統に縛られやすい表(おもて)の国事制度とは別に,能動的統治者としての君主を支えるための奥または内の事実上の制度として発生した点で中国との共通性がある。…
※「cabinetcouncil」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」