世界大百科事典(旧版)内のCarnaの言及
【サンザシ】より
…よって中世には厄よけの木となり,イギリスでは傷や腫(は)れを治すと信じられた。古くローマ時代には市民の健康を守る女神カルナCarnaの聖木とされ,この女神が新生児の血を吸う魔鳥を追い払う力をもっていたことから,赤ん坊の揺りかごにその小枝をのせる習慣も生まれた。イギリスのグラストンベリーに伝わる伝説では,アリマタヤのヨセフが聖杯を同地に運びこんだ際,疲労のあまりサンザシの杖を地面に突き刺して休んだところ,杖はたちまち根づいて花開いたという。…
※「Carna」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」