世界大百科事典(旧版)内のCassandreの言及
【アール・デコ】より
…家具ではリュルマンJacques‐Émile Ruhlman(1879‐1933),シューLouis Süe,マールAndré Mare,ジュールダンFrancis Jourdain,グルーAndré Groultなどが,建築ではマレ・ステバンRobert Mallet‐Stevens(1886‐1945),ル・コルビュジエとオザンファンらが,ガラスではマリノMaurice Marinot,ラリック,デコルシュモンFrançois‐Émile Décorchemontらが,それぞれ機能性と装飾性の両極を一つにまとめた新しいデザインをつくり出した。30年代になるとデザインはより機能主義的となり,流線形の傾向を強め,それはカッサンドルCassandre(本名Adolphe Jean‐Marie Mouron,1901‐68)の汽車や船のポスターによく表れている。アール・デコとその時代風俗は,ナチスの台頭と第2次大戦によって埋もれてしまったが,70年代以来,現代都市文化の始点として再発見されつつあり,同時代のバウハウスやロシア構成主義との関係も今後確かめられなければならない。…
【ポスター】より
…カッピエロやホールワインL.Hohlwein(ドイツ)はこの過渡期に位置している。アール・デコのポスターを代表するのはカッサンドルCassandre(本名Adolphe Jean‐Marie Mouron。1901‐68)で,代表作《北星号》に見られるように,簡潔な直線的フォルムによる構成と片側をぼかす色調,表現する対象を大胆にイメージ化するやり方などが彼の特徴である。…
※「Cassandre」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」