cassapanca(その他表記)cassapanca

世界大百科事典(旧版)内のcassapancaの言及

【いす(椅子)】より

… ルネサンスになると,イタリアではダンテスカdantescaやサボナローラsavonarolaとよばれる古代ローマ風の折りたたみ式のいすが上流階級の社交生活で愛用された。またフィレンツェ産のタピスリーをシートとバックに張ったひじ掛けいすや豪華な彫刻で飾ったカッサパンカcassapancaとよばれる長いすなどは,公的な社交用の家具であった。これらのいすはフランスやイギリスの上流社会にも導入された。…

【ベンチ】より

…ローマでは公共の広場にブロンズや大理石製のスカムヌムscamnumと呼ぶベンチが設置され,また石製で建物の壁面に造り付けにしたり,個人の庭園に半円形につくられたベンチが設けられていた。ルネサンス時代にはイタリアで箱形の長い座部に肘掛けと背もたれを設けた木製のカッサパンカcassapancaと呼ぶ長椅子が流行した。これはイギリスのボックス・セツルbox settleの原型となった。…

※「cassapanca」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android