世界大百科事典(旧版)内のCatandMouseActの言及
【婦人参政権運動】より
…05年,クリスタベルが自由党の党大会で質問をし逮捕された事件を皮切りに,サフラジェットたちは婦人参政権を要求して,首相官邸の鉄柵に体を縛りつけたり,投石,放火,ウィンドーの破壊,美術品の破壊,さらに1913年にはデービソンEmily Wilding Davisonという女性がダービーのレースの際国王ジョージ5世の持ち馬に身を投げて自殺するという,激しい戦術をとった。彼女たちは逮捕されるとハンガー・ストライキにはいり,これに対して政府は強制加食をしたり,健康が悪化すると釈放し回復すると再逮捕するという,いわゆる〈猫とねずみ法Cat and Mouse Act〉を制定したりした。この運動の過程で,ロンドンのスラムであったイースト・エンドの女性労働者を組織し婦人参政権の宣伝をしたため,E.パンクハーストの娘シルビアは中流以上の女性たちによる運動を考えていた母親と姉と戦術的なくいちがいができ,規律違反でその組織はWSPUから除名された。…
※「CatandMouseAct」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」