世界大百科事典(旧版)内のcellbiologyの言及
【細胞】より
…20世紀中ごろから電子顕微鏡による観察技術が急速に進歩して,細胞内部の微細構造が詳細に捕らえられるようになり,また,同じころに超遠心分離機を利用する細胞分画法が確立されたこととあいまって,生細胞から分離された各種細胞小器官の微細構造と,その代謝機能の局在性とが直接関連づけられるようになった。 現在,いろいろな細胞の微細構造ならびにその代謝機能が明らかにされるに及んで,生物の違いや細胞の違いを超えた共通普遍性を基盤に,細胞の特異性を理解し,また,研究する細胞生物学cell biologyが大きな発展を遂げている。
【原核細胞と真核細胞】
細胞には,原則的に1個の核様体nucleoid,あるいは核nucleusがあって,その生物種に固有の遺伝子(DNA)のすべてがそこに局在している。…
【細胞学】より
…また細胞の研究は,形態学,生理学,生化学,発生学,遺伝学ならびに進化など多くの分野の研究方法を用いて行われるものである。 生物学の研究方法は科学技術の進歩とともに精密になり,適用の範囲も拡大して上記の各研究分野の間で方法上の大きな相違がなくなるとともに,境界領域での研究もおおいに進み,現在では究極的に細胞の構造と機能に帰結されるすべての分野を総合して細胞生物学cell biologyと呼ぶようになっている。したがって伝統的な細胞学という呼称は狭義に解釈され,細胞の形態を中心とした学問にあてられることが多い。…
※「cellbiology」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」