世界大百科事典(旧版)内のChain,E.B.の言及
【ペニシリン】より
… 1928年,イギリスのA.フレミングは,偶然に混入したアオカビPenicillium notatumがブドウ球菌の発育を抑えていることを見つけ,このカビがグラム陽性菌に対する強い抗菌性物質を産生していること,さらにそれは低毒性であることを認め,この物質をペニシリンと名づけた。フレミングの発見は当時注目されなかったが,のちにイギリスのH.W.フローリーおよびチェーンE.B.Chainらはこの研究に着手し,40年ペニシリンの分離抽出に成功,41年臨床的にも有効であることが明らかとなり,医学界の革命的できごととなった。これを〈ペニシリンの再発見〉と呼ぶが,これはその後の抗生物質時代の幕開けでもあった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」