世界大百科事典(旧版)内のcharityの言及
【カリタス】より
…信仰に始まり,希望によって強められる神への歩みは,愛徳(カリタス)において完成されるのであり,これら三つは〈キリスト教的徳〉あるいは〈対神徳〉と呼ばれる。カリタスにあたる英語チャリティcharityは,現在では困窮者のための慈善行為という意味で用いられることが多いが,カリタスは本来,神とすべての人間を包みこむ大いなる友愛であることを忘れてはならない。愛【稲垣 良典】。…
【慈善事業】より
…慈善あるいはそのいくぶんとも組織的な形態を意味する慈善事業は,宗教的・感情的動機に基づく善行であり,貧民の救済や病人に対する施療などをその内容とする。慈善はユダヤ教,キリスト教においても,また仏教においても重要な実践徳目の一つとして位置づけられてきた。しかしながら,それは近代市民社会の成立とともに宗教的背景を薄れさせ,産業革命以降になるといっそうその世俗化が進み,公的救済施策が未成熟な時期においては友愛組合などの相互扶助組織とともに民間の自発的な救済事業の一翼を担って重要な役割を果たした。…
【ハナシノブ】より
… ハナシノブ属Polemoniumは北アメリカを中心に20余種あり,いずれも美しい花をつける。ヨーロッパで観賞用に品種改良されたものが〈ハナシノブ〉の名で栽植されるが,ミヤマハナシノブの基本変種P.caeruleum L.(英名Jacob’s‐ladder,charity,Greek valerian)のことが多い。 ハナシノブ科はムラサキ科に近縁とみなされる合弁花植物で,世界に18属320種あり,日本には本属のみが産する。…
※「charity」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」