世界大百科事典(旧版)内のChiracanthiumjaponicumの言及
【毒グモ(毒蜘蛛)】より
…このほか,オーストラリア,太平洋の熱帯地域の島々に分布しているセアカゴケグモ,南アメリカ,中央アメリカ,太平洋の熱帯地域の島々に分布しているハイイロゴケグモ,アメリカ合衆国南部に分布しているイトグモの1種Loxosceles reclusa,ブラジルに分布しているコモリグモの1種Lycosa raptoriaとLycosa erythrognathaおよびシボグモの1種Phoneutria feraなどが知られている。日本でもっとも毒の強いクモはカバキコマチグモChiracanthium japonicumで,かまれると赤くはれ,アレルギー体質の人では痛みが数日続く場合もあるが,通常は30分~3時間くらいで痛みはなくなることが多い。 なお,ドクグモは1914年よりLycosidae科に含まれるクモの総称として使用されてきたが,68年8月に,東亜蜘蛛学会総会においてコモリグモに変更されている。…
【フクログモ(袋蜘蛛)】より
…本属のクモは,形,色彩ともに似た種類が多く,同定の困難なグループの一つであり,世界で700種あまり,日本でハマキフクログモ,ムナアカフクログモなど約50種が知られている。近縁種のカバキコマチグモChiracanthium japonicumは性質が荒いことで知られているが,母グモは産室の中で,子グモの餌として自分の体を提供する。ススキの葉を折りまげて産室をつくることが多い。…
※「Chiracanthiumjaponicum」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」