世界大百科事典(旧版)内のcivilsocietyの言及
【市民革命】より
…市民革命というのは,一般的には,封建的・絶対主義的な社会および国家権力を解体させて,近代に特有な市民社会を実現させるような革命をいい,具体的には,イギリス革命(ピューリタン革命および名誉革命),アメリカ独立革命,フランス革命などがそれに属するとされる。だが,市民革命によって実現される市民社会なるものは,一方で,自由・平等な個人の結合体としてのcivil societyの側面をもち,また他方で,ブルジョアジーの支配する資本主義社会ないしブルジョア社会bürgerliche Gesellschaftという側面をもっている。 この二つの側面はそもそも市民なるものが,社会を構成する単位としての自律的な個人ないし公民citizen,citoyenという意味と,都市の町人に由来する富裕な有産者ないし資本家Bürger,bourgeoisという意味とをもっていることによる。…
【市民社会】より
…日本の歴史学や社会科学において,通常,civil society,bürgerliche Gesellschaft(ドイツ語),société civile,société bourgeoise(ともにフランス語)などの訳語として使われている用語。〈市民階級〉〈市民革命〉〈市民法〉〈市民的自由〉などとともに,近代のヨーロッパ社会の特質を認識し指示するために考案され,第2次大戦後,とくに有力になった概念の一つである。…
※「civilsociety」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」