世界大百科事典(旧版)内のCloacaMaximaの言及
【下水道】より
…古代ローマ時代になると系統的な都市づくりが行われたために,ローマ帝国領内の植民都市も含めて下水道が発達した。もっとも有名な下水道はローマに現存するクロアカ・マクシマCloaca Maximaと呼ばれるもので,前600年ころ都市建設に伴い大下水溝として築造され,前5世紀からアーチ状の有蓋式下水道となった。高さ約4.2m,幅3.3mもあり,その後いくども修築されて現在でもローマ市下水道の一部として利用されている。…
【ローマ】より
…奴隷制社会としてのローマの特質というべきかもしれない。 都市空間のための公共設備建設は王政期にさかのぼり,タルクイニウス・スペルブス王時代と伝えられる大排水溝クロアカ・マクシマCloaca Maximaはローマ市北東部の沼沢の水をテベレ川に導いてローマ中央広場フォルム・ロマヌムを誕生させた。つづく共和政期に公共事業はローマ国家の対外進出と軌を一にして飛躍的展開をみせた。…
※「CloacaMaxima」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」