世界大百科事典(旧版)内のclothierの言及
【羊毛】より
…このころには,羊毛は国内取引において重要な位置を占め,ステープル商人に代わって羊毛仲買人が活躍するようになる。毛織物生産者=織元clothierのうち,富裕な者は仲買人の仲介を要さず,みずから羊毛商人として機能しえたのであるが,多数の貧しい織元は羊毛仲買人からの原料供給に依存しなければならなかった。しかもその際,貧しい織元にとって原料である羊毛をみずからの資力で調達しうるか否かは,自己計算で自立した生産を営めるか否かの重要な問題であり,それが不可能な場合にはいわゆる問屋制支配に組み込まれていった。…
※「clothier」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」