世界大百科事典(旧版)内のCoca,A.F.の言及
【アトピー】より
…語源はギリシア語のatopos(奇妙な)で,奇妙な病気strange diseaseの意味。1923年コカArthur F.Cocaが,枯草熱(花粉症),気管支喘息(ぜんそく)を中心とする遺伝傾向が強い一群のアレルギー性疾患を包括する疾患概念として提唱したものである。25年にはコカ自身によって,アトピー罹患患者の血清中に,皮膚反応によって証明される抗体様物質が高率に存在することが明らかにされ,コカはこの物質をアトピー性レアギンatopic reaginと名づけた。…
【気管支喘息】より
…アレルギーの本態が抗原抗体反応に基づく過敏現象であることが解明されるや,それまで行われていた枯草熱の研究などをふまえて,気管支喘息における抗原,あるいは抗体の研究が精力的に進められていった。コカArthur F.Coca(1875‐1959)は喘息患者に認められる特異な抗体をレアギンと呼んだ(1923)。以後40年を経て,石坂公成によりレアギン抗体がIgE(免疫グロブリンの一つ)であるという画期的な発見がなされ(1966),喘息研究は新しい時代を迎えた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」