世界大百科事典(旧版)内のCoelestinusIの言及
【ネストリウス】より
…ネストリウスは,キリストにおける神性と人性の区分を明確にするために,〈テオトコス〉の尊称がキリストの完全な人性を損うとしてこれを退けたわけだが,一般には聖母に対する冒瀆と受けとられた。アレクサンドリア主教キュリロスは,ローマ司教ケレスティヌス1世Coelestinus I(在位422‐432)とともに,ネストリウスの教説を異端ときめつけた。問題の解決のために開かれたエフェソス公会議(431)は分裂会議となったが,ネストリウスは罷免され,のち追放の身となり,上エジプトでみじめな死をとげた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」