世界大百科事典(旧版)内のCongreve,Wの言及
【永久機関】より
…技術史的には人力や畜力によることなく運動し続ける機械を指し,物理学の概念としては外部に対して仕事をするが,それ自身には何ら変化を残さないような装置をいう。西洋では天の運動を除いて永遠なものはないと考えられていたので,地上でのそのような機械の製作は不可能とみなされていたが,すべてを輪廻のもとに考えるインドで,永久機関が着想された。具体的には1150年ころインドの天文学者で数学者だったバースカラ2世が《第一真理論》という書物の中で永久機関の考案を叙述している。…
【ロケット】より
…ロケット推進機関あるいはこれを備えた飛翔(ひしよう)体の呼称。ロケット推進機関はロケットエンジンあるいはロケットモーターとも呼ばれる。ロケットは自身が携行する物質を加速放出し,その反動で推進力を得ることを特徴としており,このための携行物質を推進材という。
【歴史】
南宋時代に書かれた《武経総要》という書物に,黒色火薬の組成と〈火薬鞭箭〉なるものの図と説明が記載されており,これをロケットの原形とする説もあるが,爆竹とみるほうが正しいようである。…
※「Congreve,W」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」