世界大百科事典(旧版)内のCoornhert,D.V.の言及
【オランダ文学】より
…15世紀から16世紀にかけて,各地に都市市民を中心とした〈詩人クラブRederijkerskamer〉が結成され,朗唱・詩作・演劇の実習や演劇コンテストを通じて文学の民主化を促すとともに,笑劇,宗教劇,道徳劇などが盛んに作られた。
[16~18世紀]
ルネサンスがネーデルラントに波及すると,民族的自覚の高まりとともにオランダ語の純化,統一の気運が起こり,人文主義者としての《処世観》(1586)を書いたアムステルダム出身のコールンヘルトDirck V.Coornhert(1522‐90)は,近代オランダ語散文の創始者の一人とうたわれている。16世紀半ばに始まるスペインの専制支配に抵抗して独立を達成したオランダは,17世紀に入ると,ヨーロッパの最先進国としていわゆる〈黄金時代〉を迎え,学術・文芸が一時に開花して大詩人,劇作家が輩出した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」