世界大百科事典(旧版)内のCoser,L.の言及
【知識人】より
…こうした2側面の必要を満たすためには,本来一つであるはずのintellectとintelligenceを統合することが肝要である。そのためには,コーザーLewis Coserの言う〈社会と同胞の運命に対する“距離をおいた関心”を通じて,“愛憎判断の中止”と“盲目的連座”の双方を乗り超える〉ことが要請されよう。今日,このような要請にこたえるべく努力しているのが,エコロジー運動の中の知識人たちである。…
【闘争】より
…かつては,それが人類の進歩に貢献するとか,国家の形成を促すとかいうように安易に考えられたこともある。ジンメルが《社会学》(1908)で示した社会学的闘争論を受け継いだコーザーLewis A.Coserは,たとえば〈外敵と闘う集団は内部の凝集性を高める〉というように,闘争がなんらかの条件のもとで,社会関係や集団あるいは社会の構造に安定性や弾力性や統合性を与えることもありうると考え,《社会的闘争の機能》(1956)で16の基本的な命題を掲げ,闘争の積極的な役割を評価している。【新 睦人】。…
※「Coser,L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」