世界大百科事典(旧版)内のcranialnerveparalysisの言及
【運動麻痺】より
… 運動麻痺はまた麻痺に陥った部分の分布上の特徴からも分類されるが,これには大きく分けて,頭部顔面の随意運動が侵される脳神経麻痺と,体幹体肢の麻痺とがある。
[脳神経麻痺cranial nerve paralysis(palsy)]
12対ある脳神経のうち,随意運動を営むのは動眼神経,滑車神経,三叉神経,外転神経,顔面神経,迷走神経,副神経,舌下神経の8対である。これらの脳神経に属する下位運動ニューロンや,それによって支配されている骨格筋に損傷を生ずると,眼球が動かなくなって斜視や複視を生じたり,まぶたが垂れ下がったりするような外眼筋麻痺,咀嚼(そしやく)筋の麻痺,顔面筋麻痺,発声,発語,嚥下運動の麻痺,胸鎖乳突筋や僧帽筋の麻痺などを生ずる。…
※「cranialnerveparalysis」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」